★★★★☆
初公開年月 2008/09/06
監督
ショーン・ペン
出演
エミール・ハーシュ
マーシャ・ゲイ・ハーデン
ウィリアム・ハート
ジェナ・マローン
キャサリン・キーナー
ヴィンス・ヴォーン
+++ ストーリー +++
1990年夏、アトランタの大学を優秀な成績で卒業した22歳のクリスは、将来へ期待を寄せる家族も貯金も投げ打って、中古のダットサンで旅に出る。やがてその愛車さえも乗り捨て、アリゾナからカリフォルニア、サウスダコタへとたった一人で移動を続け、途中、忘れ難い出会いと別れを繰り返して行く。文明に毒されることなく自由に生きようと決意した彼が最終的に目指したのは遙か北、アラスカの荒野だった。
若さゆえの生真面目さで自らの心と向き合い、過酷なアラスカの大自然に立ち向かっていった一人の青年の姿を追ったジョン・クラカワーのベストセラー・ノンフィクション『荒野へ』を、オスカー俳優ショーン・ペンがメガフォンをとり映画化。主演は「ロード・オブ・ドッグタウン」「スピード・レーサー」 のエミール・ハーシュ。
感想
成績優秀な、将来を嘱望された青年が望んだ道は、文明を拒絶した、過酷な大自然の中での孤独な隠遁生活。幼年期からの両親の不仲等が、彼をそんな道へと追い立てた様だが、しかし、古来より人々は、それを望んだからこそ現代の繁栄がある訳で、独りよがりの思考が、やがて行き詰まりをみせることは明白だ。野垂れ死には犬死だ。危機に瀕したとき、すんでのところで踏み止まり、生還する英知を見せて欲しかった。