★★★★★
公開年月 2004/02/14
監督
三池崇史
出演
哀川翔
鈴木京香
内村光良
市川由衣
近藤公園
安河内ナオキ
+++ ストーリー +++
2010年の横浜市八千代区。小学校のダメ教師市川新市は、妻には浮気され、娘は援交、息子はイジメにあい、いまや学級崩壊に加えて家庭も崩壊。そんな市川は、34年前に放送打ち切りとなった特撮ヒーロー“ゼブラーマン”のコスプレという誰にも言えない趣味を持っている。その頃、彼の住む町で奇妙な事件が多発。それは地球征服をたくらむ宇宙人の仕業だった。市川扮するゼブラーマンは、ひょんなことからその宇宙人と戦うことになる。
哀川翔の記念すべき100本目の主演作品として、「DEAD OR ALIVE」「殺し屋1」の監督・三池崇史と、人気脚本家、宮藤官九郎という充実の布陣で製作された異色の特撮ヒーロー映画。
感想
哀川翔が、堂々と胸を張り「これが自分の記念すべき100本目の主演作品です!」と、語ったというゼブラーマン。見てみたかったです。任侠物Vシネマの人だとばかり思っていた哀川翔が、コメディータッチの特撮ヒーロー物とは、俄然鑑賞意欲がそそられました。
いやぁ〜面白かったです。ゼブラーマンの衣装を、使い慣れないミシンで密かに縫い上げるシーン、そして、その衣装を着用しポーズを決めるも、採寸の失敗で裂けてしまうシーン。新たに縫い直したコスチュームを着ると、今度は、その姿で街を歩きたくなってしまうシーン。そして、その途中遭遇した謎の怪人“カニ男”に、「ゼ、ゼブラーマン…だ…」と、怖々小声でしか名乗ることが出来ず、「ハァ?聞こえねーよ。」と聞き返されてしまう、ヒーローとは対極にある気弱さの露呈。笑いが止まりませんでした。
しかし、後半になると、ストーリーは正統派ヒーロー物寄りとなり、前半の様な笑えるシーンは陰を潜めがちとなってしまうのが残念です。哀川翔、こんな役も違和感無くやれるのねと、感心してしまいました。