★★★★☆
公開年月 1989/03
監督
パーシー・アドロン
出演
マリアンネ・ゼーゲブレヒト
ジャック・パランス
CCH・パウンダー
クリスティーネ・カウフマン
モニカ・カローン
G・スモーキー・キャンベル
+++ ストーリー +++
ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ道筋にあるモハヴェ砂漠のはずれ。そこにある、取り残された様な寂しげなモーテル“バクダット・カフェ”。ここを切り盛りしているのは黒人女のブレンダだ。役に立たない夫、自分勝手な子供達、使用人、モーテルに居着いた住人たちにまで彼女はいつも腹を立てていた。そこへやってきたのがドイツ人のジャスミン。彼女の出現は、徐々に周りを変えていく。
砂漠色の黄色を基調に描いた映像には夕暮れ時の物憂げさがあり、バックに流れる名曲「コーリング・ユー」が、この映画の持つ雰囲気にぴったりマッチしており、映画の味を何倍にも膨らませている。
感想
何処までも続く黄色い砂漠に、青い空。その、ロードサードにぽつんと佇むバグダッド・カフェ。砂漠に沈む夕陽は、それは綺麗なのだろうな。砂塵舞う風に吹かれても、こんなカフェに行ってみたいと思いました。映画を見終え、ふと現実を見回すと、そこは、いつもと同じ変わり映えのしない雑多な日常。やっぱり、こんな異空間へ、旅してみたいと思うのでした。